とても有名で、短くて、なじみのあるお経「般若心経」。この二百数十文字のお経には、どのようなことが書かれているのでしょうか。
ウェブ連載「…なんだそうだ、般若心経」では、般若心経を徹底的にわかりやすく読み解いていきます。
※ルビ表記について
本文中、カタカナでルビをふってあるところは、唱える時の表記で、真言宗
「…なんだそうだ、般若心経」 もくじ
はじめに 仏の教えを伝える人はみんな僧宝
その1 題名について[仏説摩訶般若波羅蜜多心経] 題名を分解 題名を再編成 唱え方の基礎
その2 あなただって観音さま[観自在菩薩行深般若波羅蜜多時] このお経の主人公 二元論から四元論へ あなただって観音さま 見ると観る 心のアンテナ
その3 判断のメカニズム[照見五蘊皆空] 意味と読みくせ 五蘊は空 ロウソクがロウソクである理由 条件によってロウソクはロウソクたりえる
その4 ご都合通り[度一切苦厄] 「苦」、この思い通りにならないもの 天気も苦、私のご都合じゃないものね 苦をなくす二つの方法
【ちょっと一息】 般若心経を写経しよう!(写経ダウンロード)
実際に写経をして、般若心経の理解を深めてみませんか?
その5 永遠にかわらぬ物体はない[舎利子色不異空空不異色色即是空空即是色] たくさんある般若経典 物のありよう
その6 何気なくしていることの裏側[受想行識亦復如是] 受想行識は気分しだい 言葉と、それを理解する私 なぜ、なぜ、なぜ…… 起こったことと起こらなかったこと 縁に善悪なし
その7 カボチャはいつ死んだか[舎利子是諸法空相不生不滅] こだわるな 価値の変換
その8 おむつをかえる時[不垢不浄] お茶殻が汚くなる時 我が子と他人
その9 プラスマイナスゼロ[不増不減] エネルギー保存の法則 仏教と道徳
その10 絶対なんて絶対ない……[是故空中無色無受想行識] 湯呑み…なんてものは無い 行もない 識もない 受も想もない
その11 接待の心得[無眼耳鼻舌身意無色聲香味触法無眼界乃至無意識界] 六根清浄 見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れる・思う 器官と対象と思うこと こだわりとこだわらないの使い分け
その12 苦の原因[無無明亦無無明尽乃至無老死亦無老死尽] 苦を尽くす 苦の原因
その13 仏とさとり[無苦集滅道] 仏陀、目覚めた人 明らかになった四つのこと 真理を悟った人も仏、真理も仏 たくさんの仏 大日如来とマンダラ
その14 こだわり[無智亦無得以無所得故] 無はこだわるな まことの名人
その15 本来無東西[菩提薩埵依般若波羅蜜多故心無罣礙] 菩提をもとめる菩薩 菩薩だったらどうする 本来無東西
その16 恐れをはなれて[無罣礙故無有恐怖遠離一切顛倒夢想究境涅槃] 顛倒と夢想 現実を受け止める
その17 考える力[三世諸仏依般若波羅蜜多故得阿耨多羅三藐三菩提] 励ましのつもりが大きな負担 都合のいいこと、悪いこと うまくいえない覚り
その18 真言[故知般若波羅蜜多是大神呪是大明呪是無上呪是無等等呪能除一切苦真実不虚故] 真言は仏さまとの合言葉 …らしい 陀羅尼 阿吽の呼吸と仁王さま いつわりのない言葉
その19 大団円[説般若波羅蜜多呪即説呪曰 羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提娑婆訶 般若心経] 訳してはいけない真言 自慢にならない早読み心経
その20 智慧とお節介 『般若心経秘鍵』 智慧と慈悲 何故死んだ人にばかり読むの